例年より早く近畿地方の梅雨が明けた快晴の魚崎運河で、7月10日(日)、17日(日)の2回に渡り、シングルスカルの沈再乗艇、及び救助訓練を行いました。 参加者/見学者:魚崎RCのメンバー中心に9名(7/10) 神戸高校の現役6名(7/17) 今回の講師は、魚崎RCの監督です。先ずは講師が手本を見せます。難なく水中から艇に這い上がり、乗艇成功。 これに続き、それぞれ単独での再乗艇、救助艇補助による再乗艇を行い、ほぼ全員が成功できました。 単独での再乗艇は、失敗すると非常に体力を消耗します。 2回目までに成功しないと、3回目以降は成功確率が一気に下がります。 しかし、救助艇にリガーを支えてもらうと、単独の時より半分以下の力で再乗艇できます。 |
魚崎運河 乗艇場付近で |
魚崎RCによる再乗艇 手本披露 写真を例に説明すると、 先ずは、艇のPort side(左舷)から右手で両方のグリップを握る。 左手で反対側リガー付け根辺りを掴み、左ひじ辺りをレール部分に当てる。 上半身を浮かせて、一気に這い上がり、頭を反対側(Star board side(右舷))に 乗り出す。 |
高校生への指導 先ずは、2本のオールのグリップを片手で握ること! |
<沈時の再乗艇手順> @艇が反対を向いている場合、反転させて元に戻す。 ※この時、オールが艇の長手方向に対して対角を向いて いると、浮力となり邪魔をするので、オールを艇の長手 方向に向けて反転させます。 A2本のオールを突き出し、2本のグリップを片手で握ります。 (通常の乗艇時と同じ) Bこの状態からもう片方の腕でレール部分に当て、一気に艇に 這い上がります。 木艇の場合、ガンネル部分に胸を預けて這い上がろうとすると、 破損するので、注意が必要です。 ※艇はまた引っ繰り返りそうになりますが、2本のオールの グリップを離さなければ、回転することはありません。 C艇に這い上がれば、水を掻い出し、ゆっくり乗艇場まで 戻ります。 D力尽きて艇に這い上がれない場合、艇から離れず、艇と 一緒に岸まで移動すること。 |
他のスカルの援助を受けるパターンで再乗艇成功 |
余裕で再上艇成功 |
シングルスカルは、常に『沈』の危険性を意識しながら練習する必要があります。 今回の訓練で、皆さん安心して練習できるようになったのではないかと思います。 魚崎クラブハウスではシャワー設備も完備していますので、『沈』の後も快適に着替える事ができます。 これからも安全確保のために、このような訓練を定期的に開催したいと考えています。 |