平成16年度神戸市公募のパートナーシップ活動助成事業として当選した『兵庫運河の夢咲かそ!』 第3弾として、浜山小学校・和田岬小学校の高学年児童を対象に親子ボート教室を行いました。 これは4月11日の『兵庫運河にナックル艇を浮かべよう!』、台風のため中止になりましたが、8月28日の兵庫運河祭への体験乗艇とe-rowエルゴ大会に続く第3弾となる事業です。浜山青年会への市漕連の兵庫運河に対する思いをプレゼンテーションし、地域の状況・課題バラシをしながら共催という形で漕ぎ付けたイベントです。 後援には浜山まちづくり協議会、兵庫区、協力として浜山小学校、浜山小学校PTAとのコラボレーションも実現した。 小学生の事前参加申込み者は少なく、どうなるのかと気を揉んでいたら、なんと参加賞が足らなくなるほど飛び込み参加に溢れた。(小学生30名、親25名) 併催として、須磨高校、神戸工業高校漕艇部OB会による宿敵のOB対校戦も行った。 二校は須磨の海でお互いしのぎを削ったライバル校であり、良き仲間。 いくつになってもボートを楽しもうと老いも若きもオールを握った。 当日の状況は、NHKテレビ、NKHラジオ、サンテレビにニュースとして取り上げられた。 |
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イベント準備 | |||
![]() 簡易ポンツ−ンを設け、安全確保 |
![]() 開校式で挨拶される地元白井市会議員 |
![]() 先ずは乗艇の仕方から |
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浜山青年会との会合を重ねる中で、兵庫運河のイメージを聞かされた。 子供の頃、親から「運河には危ないから近づくな!」と言われ育ってきた。また、自分が親になり、同じ事を子供に言い聞かせている。 しかし、時代は変わり貯木場としての機能を終えた兵庫運河はひっそりとしており、この空間を何とか活かせないものかと考えていた。 地域スポーツクラブの目玉として、兵庫運河を活用出来ないかと考えていた矢先のこと。 ならば、ここに4月のイベントと同じようにナックル艇を浮かべ、親子で参加できるボート教室をしてみてはと提案し、協働関係がうまれたイベントが出来た。 しかし、子供がボートに乗れる安全な船台もなく、安全対策から準備しなければならない状況。 運河への下り口となるスペースの駐車をなくす為、夜な夜なプランタを置き、スペース確保に努め、ゴツゴツとした石畳のスロープの上に青年会特製の畳と角材で造ったスロープを即席で造った。お父さんの大工仕事が活躍した。そこから市漕連特製の簡易ポンツーンを降ろし、連結金具で繋げてナックル艇への安全な乗艇スペースが出来上がった。全てが協働者の手作りによるものです。 またそれに華を添えたのは、地元漁師さんの渡り板の提供や警戒船の自主的出動。 |
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『親子ボート教室 in 浜山』 『須磨高校、神戸工業高校漕艇部OB会 簡易対校レース』 |
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![]() レクチャーを終え、いざ出漕 |
![]() 中村会長も小学生とバウに乗って |
![]() 須磨高校漕艇部OB会クルー |
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![]() 低学年の子供も上機嫌 |
須磨高校、神戸工業高校漕艇部OB会対校戦 【出漕クルー】 <市工鴨クラブ> C:佐々木(甲南OB),S:高橋(須磨S55卒)、3:荒金(商船大)、2:藤田(S48卒)、B:村上(S59卒) <須磨高> C:横山(S53卒)、S:大西(S38卒)、3:鈴木(S49卒)、2:前田(S36卒)、B:柏木(市役所漕艇部) 【結果】 市工勝利 ブイ等は入れず、須磨の海で突堤から突堤までをコースに見立て競ったように、約300mの距離でレースを行いました。 スタートは互角でしたが、年齢的には須磨高にハンディーがある中、ジリジリと差が開き、約半艇身差の勝負となりました。 さて、次回はどちらに勝利の女神が微笑むのか? 次は神戸高校漕艇部OB会も参画頂き、神戸市高校OB戦をしたいものです。 |
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![]() 簡易ポンツーン大活躍 |
![]() かえるの子はかえる 市工漕艇部OB親子 |
![]() 運河の端まで力漕 |
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イベントを終えて | |||
予想外の参加者を迎えたイベントの幕開けでしたが、安全確保がされ事故もなく、地域、行政、市漕連の協働が急速に進んだ事業に終わった。 「次はいつするんですか? 市漕連さん」と浜山青年会。 もう、ボートシーズンは終わろうとしている。 ボートの知識を持っている市漕連が中心となるイベントではなく、それぞれの人たちがそれぞれの立場で活躍してできたイベント。 乗り降りのお世話をしていたのは浜山青年会。誰が教えた訳ではなく、自分で見様見真似の船台員になっていた。 すばらしいパートナーに巡り会えた。今後も更にすばらしいパートナーが見つかることでしょう。 そして、兵庫運河の夢が本当に実現しそうです。 |